辞めた奴を裏切り者扱いしていたら、そのうち誰も一緒に働きたいとは思えなくなるだろうよ

こんにちは。ぱんだ(@sasada_36)です

私が昔いた会社の話です。

 

退職した人は裏切り者扱い。

 

退職金は当然出ません。

退職が決まり、社内に発表されるのは退職日の2週間前。

引き継ぎがある人にだけこっそり教えられ。ひっそり引き継ぎがスタートします。

退職が発表されると、周りからは冷たい目で見られ居場所がなくなります。
(私はこれがあまりにも嫌で、退職日を早めてもらいました)

有給の消化も全部はできず、一部だけ。

 

そんな会社が昔ありました。

 

こんな会社なので、退職後は当然出禁。役職が上だったり、主要なポジションにいた人は、社内で名前を出すのもNGになります。

 

要するに退職者は裏切り者。

そんな会社が昔ありました。

 

退職した会社から私の会社に問い合わせ

そんな会社からある日、私の携帯電話に連絡が。

社内でも数少ない私の理解者で、新卒1年目の時の上司から「うちの仕事手伝える?」とのLINE。

 

あの会社も退職者に対する雪解けが始まったのか。そう思った先週の木曜日でした。

 

ちょっと小難しい話をすれば、副業・複業が増え、さらに労働人口が減っていく昨今、退職するから裏切った、退職した人は敵だから一切関わらないという選択をしている時代ではなくなりました。

 

価値観が変わることを前提に、お互いにとってより良い関わり方を考える時代に来ています。会社が個人を守る時代ではなく、個人が自分で自分を守る時代だからこそ、会社としてもやるべきことは多様性・ダイバーシティの実現です。

 

ダイバーシティは外国人を採用する、障害者採用をすると言うだけでなく、様々な価値観や状況の人を受け入れいく環境・風土を作ることです。

 

だからこそ、正社員という働き方が合わなくなった人、ちょっと考え方ややりたいことがずれてきた人でも、やり方をお互い見直せばそこから新しいやり方も見えるくるということです。

 

ワンマン社長のオーナー経営だった時代から、5年も経つと徐々に変わってきたのかと期待した自分がいました。

 

会社の結論は辞めた人はうちの会社には合わない

そしてアポをもらった火曜日。会ってきました。

 

ただ元々の打ち合わせ場所が、先方の新オフィスだったのですが、急遽カフェに移動。この時から怪しさは感じていました。

なぜなら元々出禁の会社です。ちょっとでも怪しい空気が流れると、中には入れないと予想はしていたからです。

 

答えは案の定でした。

 

私の元上司の話だと

 

金曜日:「営業ができる人がいないから、相談してみよう」と言ったら、俺の上司も乗り気だったから、いよいよ雪解けだな

 

土日:社内メンバーで上司の上司とその同僚たちで飲み会。「辞めた奴はダメじゃない?Facebookを見ても、この投稿合わないよ」

※投稿は昔を遡って、辞めた当時のことまでチェックしていたらしい

 

月曜日:やっぱり辞めた人はうちの風土に合わないから辞めよう

 

という流れでNGになったとのこと。

 

会社の風土はそんな簡単には変わらないのは重々承知で、この会社も1000人を超える大きな会社です。

 

とはいえ、1週間も経たずに、また会う前に出ていたこの結論には正直驚きましたが、これが他にも多くの会社で起こっているんだろうなと思った次第です。

ビジネスは私情ではなく、理詰めで行うべきものである

ビジネスは私情を挟むものではありません。

 

なぜならビジネスは自分のためではなく(もちろん稼ぎたいとか、有名になりたいとか、色々あるとは思いますが)、顧客を幸せにするためにあるものだからです。

 

そこに私情・感情はいらないわけです。もちろん個人事業や小規模な会社であれば、自分のやりたいようにやる、社長やフリーランスの気分で仕事を選ぶ、やるも良いと思います。それがメリットですから。

 

ただ何十人、何百人と人を使う会社、人を巻き込んでいる会社がこれではダメだと思うわけです。多くの人がいるということは、社内にも社外にもそれだけ責任があります。

 

責任とは良いものを届け、しっかりと稼ぎ、成果(納品物・報酬)をたくさん配るということです。そのために自分にできることが目の前に転がっているのにやらないというのは、会社を私物化しているのと同じです。

 

今回この会社が良い悪いとかではなく、こういった考えや風土の会社はまだまだ多いだろうなと改めて実感しました。こういった古い考えは老害でしかないので、雪解けさせる方法や関わり方を見つけていきたいなと思っている今日この頃です。